旧姓に戻したい方のご相談

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旧姓と婚氏続称

日本の法律では、婚姻中、夫婦で同じ氏を名乗り、離婚後は、婚姻中の氏ではなく旧姓に戻ります。

しかし、離婚の日から3か月以内に戸籍の届出をすることによって、一度、旧姓の氏で作られた戸籍から、婚姻中の氏に戻すことができます。(これを「婚氏続称」といいます。離婚後に子供の氏が変わらないように旧姓に戻さず、婚姻中の氏に戻す場合が多いです。)

離婚時点では、婚姻中の氏に戻したものの、その後、事情が変わって(たとえば、子供が独立した、結婚した等)やはり旧姓に戻したいという方は、多いと思います。

この場合は、旧姓に戻すことが可能です。

以前は、離婚から長い時間が経過した場合、家庭裁判所が旧姓に戻す許可をするかどうか争いがありました。

現在(2019年)では離婚から時間が経過していても、旧姓に戻すことができます。

ただし、離婚後に再婚、養子等でさらに氏が変わっている場合は、簡単に旧姓に戻すことはできず、他の理由による氏の変更と同様にやむを得ない理由が必要になります。

なお、同じ戸籍に子供がいる場合、親が家庭裁判所の許可を得て、戸籍を旧姓に戻すと、同じ戸籍のその子供も旧姓に戻ります。

旧姓と養子縁組

養子になった場合は、原則養親の氏を名乗ることになります。

例外的に、戸籍の筆頭者の配偶者が養子になる場合は、養子の氏は変わりません

また、離縁の時も離婚と同様に、旧姓に戻ります。

例外として、7年以上養親子関係が続いていたときは、離縁と同時または離縁から3か月以内に戸籍の届出をすることで、旧姓から養子であった時の氏に戸籍が変わります。

離縁後に旧姓ではなく、養子であった時の氏を名乗った場合、離婚と同様に簡単に旧姓に戻せるかというと、そうではありません。

この場合、旧姓に戻すには、他の氏の変更と同様に旧姓に戻すことについて、やむを得ない理由が必要になります。

したがって、旧姓に戻すことについて、しっかりとした理由がある場合は、旧姓に戻す許可を得ることは可能だと考えています。

婚姻中の氏を名乗りたい方

旧姓に戻したい方とは、逆に離婚後、旧姓に戻ったけれども、婚姻中の氏を継続して名乗りたい方というのも、当然いらっしゃいます。

離婚届と同時、または離婚後3か月以内の場合は、上でも述べたとおり、一度、旧姓での戸籍が作成されますが、戸籍の届出をすることで、婚姻中の氏の戸籍になります。

では、離婚後3か月を過ぎてしまい、旧姓の戸籍を届出だけで変更できなくなったあと、やはり婚姻中の氏に戻すことはできないのでしょうか。

この場合も同様に、家庭裁判所の氏の変更許可を得て、旧姓から婚姻中の氏を戻すことが可能です。

旧姓に戻す手続の流れ

ご相談

まずは、ご相談してください。旧姓に戻す理由や離婚後の経緯等を相談時にうかがいます。

またご相談時に、今後の手続きの概要やスケジュール等のご説明もいたします。

申立の準備

まずは、婚姻中から、現在までの戸籍(除籍や改製原戸籍を含む)を集めます。この場合は旧姓の使用履歴はあまり問題になりません。

また、旧姓以外の氏に変更することは、通常の氏の変更になりますので、やむを得ない事由が必要になります。

申立

以下の3種類の書類を用意して、家庭裁判所に提出します。

  1. 申立書
  2. 戸籍一式
  3. 戸籍に本人以外の方がいる時はその方の「旧姓に戻すことについての同意書」

なお、申立書の提出は、司法書士が家庭裁判所に提出するようにしています。

申立書の提出後、1ヶ月程度で家庭裁判所の面談があります。(裁判所によっては、書類の審査のみの場合もあります。)

その後、裁判所が旧姓に戻すことを許可するか判断して、旧姓に戻すことの許可書(審判書)をご本人に渡します。

旧姓に戻す許可を得た後

  1. 旧姓に戻すことの許可書(審判書)を受け取ってから、2週間で旧姓に戻すことの許可が確定します。
  2. 旧姓に戻すことの許可が確定した事の証明書を家庭裁判所から取得します。
  3. 住所地の市町村又は本籍地の市町村の戸籍窓口に以下の書類を提出します。
    • 旧姓に戻すことの許可書(審判書)
    • 旧姓に戻すことの許可が確定した事の証明書
    • 戸籍の変更届

市町村に戸籍の変更届を提出後、1~2週間程度で、旧姓に戻った戸籍が出来上がります。

また、こちらのコラム「結婚と離婚と氏の変更」も参考までにご覧ください