子の氏の変更許可申立をされる方向けのサービス

子供の名字の変更について

この季節(2月~3月)のせいなのか、子供の名字の変更についてのお問い合せ、ご相談が多かったです。

引越し等で、子供の本籍地と親権者の本籍地が離れてしまうとめんどうだからでしょうか?

従前は、この手続きの依頼やご相談をお受けしていませんでしたが、あまりにもお問合せが多いので、このたび、業務としてご依頼を受けることといたしました。

子供の名字の変更(子の氏の変更許可)とは

子供の名字の変更とは、なんでしょうか。これは、民法791条1項にある手続です。

  • 第七百九十一条  子が父又は母と氏を異にする場合には、子は、家庭裁判所の許可を得て、戸籍法 の定めるところにより届け出ることによって、その父又は母の氏を称することができる。
  • 2  父又は母が氏を改めたことにより子が父母と氏を異にする場合には、子は、父母の婚姻中に限り、前項の許可を得ないで、戸籍法 の定めるところにより届け出ることによって、その父母の氏を称することができる。
  • 3  子が十五歳未満であるときは、その法定代理人が、これに代わって、前二項の行為をすることができる。
  • 4  前三項の規定により氏を改めた未成年の子は、成年に達した時から一年以内に戸籍法 の定めるところにより届け出ることによって、従前の氏に復することができる。

具体的にどんな場合でしょうか

では、具体的にどんな場合でしょうか。791条1項を分解してみると

  • 子が父又は母と氏を異にする場合
  • 子は、家庭裁判所の許可を得て
  • 戸籍法の定めるところにより届け出ることによって
  • その父又は母の氏を称することができる。

と書いてあります。3番目の「戸籍法の定める所により届け出ることによって」の部分は、届出を出してね(ちなみに届出をしないと名字は変わりません)ということなので、省略します。

子が父又は母と氏を異にする場合

子が父又は母と氏を異にする場合とは、どんな場合でしょうか。典型的なケースは離婚です。

その他のケースは、例えば父親から認知されたけれども、父母は結婚していない場合、親の再婚、父母の養子縁組等です。

より具体的には、子供が現在の戸籍から、子供のいる戸籍ではない親の戸籍に入る手続になります。

子は、家庭裁判所の許可を得て

「子は」と書いてありますので、家庭裁判所に申立てをするのは、子供です。ただし、15歳未満の子供の場合は、親権者が申立てをすることになります。

「家庭裁判所の許可を得て」の部分は、基本的に子の氏の変更は許可されるようです。しかし、内縁関係の子供で父親に認知された後、父親の名字にするため申立てをしたところ、許可されなかった例もあります。

その父又は母の氏を称することができる。

子供の名字が変更後の名字に変わります。変わりますが、今までの戸籍と同じ戸籍で名字だけが変わるのではなく、今までの戸籍から抜けて、変更後の名字の父又は母の戸籍に新しく入ることになります。

具体的にどんなケースが多いのか

典型的なケースは、やはり離婚の場合です。母親を親権者として離婚をした後、母親は旧姓に戻ったけれども、名字が違うので親子であることの説明が面倒、親子で別の戸籍になってしまうので、公的な手続きが面倒といった場合です。

手続きの流れ

手続きの流れを説明します。順番としては以下のとおりです。

  1. 戸籍を集める
  2. 申立書を作成して家庭裁判所に提出する
  3. 家庭裁判所の面接を受ける(ない裁判所もあります)
  4. 家庭裁判所の審判書(許可書)を受け取る
  5. 市区町村に戸籍届を提出する

補足説明すると、1番目にある戸籍とは、1.子供の戸籍の全部事項証明書(戸籍謄本)、2.父親、母親の戸籍の全部事項証明書(戸籍謄本)です。未成年の子供ですと、父親又は母親のいずれかの戸籍にいる場合が多いので、その場合は、同じ戸籍の全部事項証明書を重複して取得する必要はありません。また、場合によっては現在の戸籍だけではなく、過去の戸籍(除籍や改正原戸籍)を取得する必要があります。

また、3番目の家庭裁判所の面接は、家庭裁判所や内容によって、書類の提出だけで許可される場合がありますし、4番目の審判書が申立書を提出した後、(少し待たされますが)その場でもらえる裁判所もあります。

家庭裁判所の手数料

家庭裁判所の手数料は、収入印紙が800円と切手が数百円分(管轄の家庭裁判所で切手代は変わります)です。

家庭裁判所の手数料以外には、戸籍の手数料や郵便代がかかります。

ご依頼をいただくにあたって

ご相談ください

まずは、お問合せフォーム又は相談予約フォームから、ご相談ください。ご相談にいらしていただく際は、お子様の戸籍と住民票を持参していただけると、ご相談がスムーズにできます。

また、ご相談にかかる時間は、1時間程度です。

正式にご依頼をいただく場合

ご依頼をいただく場合は、お子様が15歳未満の場合は親権者の方から、お子様が15歳以上の未成年の場合はお子様と親権者の方と、ご契約させていただきます。

当職の報酬

子の氏の変更許可申立て手続きの報酬は、40,000円(消費税を含む)とさせていただきます。あわせて、上記の裁判所の手数料等や手続きに必要になる切手代もご負担ください。

また、当職は日本司法支援センター法テラスの契約司法書士ですので、法テラスの民事法律扶助の利用も可能です。収入の少ない方でも、負担が少なく利用できると思います。なお、具体的な内容は、法テラスのホームページをご覧ください。

ご依頼後の流れ

まずは戸籍を集めます。戸籍を集めた後、またはご相談の時点で戸籍が十分にそろっている場合は、申立書の作成をいたします。1週間から10日程度で申立書を作成いたしますので、完成した申立書に押印していただいて、家庭裁判所に提出いたします。家庭裁判所に出頭する必要がある場合は、司法書士が同行いたします。